どのようにして自分が加盟すべきFCを選ぶか
FC(フランチャイズチェーン)に参加するとき、一番大切になるのが「相性」です。その仕事が自分のやりたいことなのかどうか、その本部が自分のポリシーと共通した理念を持っているかどうか。そこを外すと、事業に情熱が持てなくなったり、本部とケンカをしたりします。
「儲かっているチェーンならどこでもいい」というような考えで、加盟する本部を選択している人も世の中にはいるようですが、そういう考えでうまくいくはずがありません。FCで開業しようと決心し、本部選びに入ったら、次のチェックポイントを参考にしてください。
・そのチェーンのブランドに誇りを持てるか
・そのチェーンの長所と短所を実感しているか
・ライバルチェーンとの比較をしてみたか
・加盟店の何軒かをよく利用するか
・加盟店オーナー何人かの話を聞いたか
・本部の「法定開示事項」を熟読したか
・家族と一緒に本部の話を聞いたか
・赤字加盟店の話を聞いたか
・本部のやってくれること、自分のやらなければならないことを理解しているか
・契約に当たっての不安はすべて解消しているか
FC加盟におけるトラブルのほとんどは、この部分のチェックが甘いことで起こります。「それは聞いていなかった」「当然やってくれると思っていた」などの文句は、ビジネスの世界では通りません。契約書を交わした以上、「知らなかった」というのは言い訳にならないのです。
モスバーガーの創業者・櫻田慧さんは、「信頼しあえる仲間と、同じ目標に向かって成長しあえる組織を作りたい」という理想に燃えて、1500店舗の事業を構築しました。FCで成功するのは、この言葉と自分の加盟する本部の理念に共感を持つことのできる人だけです。