1956年東京都生まれ。平凡社で「月刊太陽」「別冊太陽」編集部に所属。青人社「ドリブ」デスク、「日本こころの旅」編集長、「起業塾」発行人などを歴任。1997年有限会社悠々社を設立して独立、「開業マガジン」編集発行人。同誌休刊後は開業アドバイザーとして講演活動に従事したほか、雑誌「商工会」(全国商工会連合会)で「失敗しない開業、ここがツボ!」を長期連載した。
著書は『もーイヤだ、こんな会社辞めてやる!』(ゴマブックス)、著書『使える!mixi徹底活用術』(PHP研究所)。書籍編集者・ライターとしても多方面で活躍中。制作に関与した書籍は200冊を超える。
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AさんとBさんは幼なじみの親友です。Aさんが脱サラして独立準備をしているときに、たまたまBさんも退職して独立を目指すことになりました。
AさんとBさんは、いわば「独立仲間」です。セミナーで知り合い意気投合。やがて、お互いをライバルであると同時に仲間として強く意識するようになりました。
「独立開業」とは、組織に属さず自分で100%のリスクを背負い、仕事をしていくことです。「寄らば大樹の陰」式の生き方がサラリーマン生活であるとするならば、「独立開業」とは、大海原を小舟で航海していくことにたとえることができます。
はっきり言って、日本は独立開業に向いた国ではありません。建国以来「フロンティア・スピリット」を人生観の底流として保持しているアメリカなどと比較すると、日本の独立・開業をめぐる環境はまだまだ未熟です。もともと日本はムラ社会の国で…
ビジネスには「ヒト、モノ、カネ」が必要です。最初のヒトは自分自身を充てるとして、次のモノとカネはどうするか。ここが難関です。たとえば次の項目である「独立のスタイル」で何を選ぶかによっても必要な資金や物件、備品が変わってきます。
起業にはいろいろなスタイルがあります。完全独立、代理店、FC、ネットワークビジネスといったところが代表的です。まず完全独立ですが、これはあまり説明を要さないでしょう。すべてを自分でコントロールしてビジネスを始める方法で、規模も…
世の中には、「フランチャイズ」と聞くと、すぐに「悪徳商法」を思い浮かべる人がいます。脱サラ独立を目指す人を狙い撃ちにする「フランチャイズまがい」の犯罪者が、大切な退職金や独立資金をだまして取りあげたニュースが記憶にあるからです。
FC(フランチャイズチェーン)に参加するとき、一番大切になるのが「相性」です。その仕事が自分のやりたいことなのかどうか、その本部が自分のポリシーと共通した理念を持っているかどうか。そこを外すと、事業に情熱が持てなくなったり…
本稿の最初に「日本は独立開業に向いた国ではありません」と申し上げたのは、次のような理由からです。
・初等教育でビジネスの基礎知識を教えない
・創業者がすべてのリスクを負ってスタートする
日本にさまざまなFC(フランチャイズチェーン)が根づき、成功している理由は、日本人の精神的な特徴にFCが合っているからだと考えることができます。日本は島国で、アジア人特有のムラ社会を形成しているため、まったく自由に仕事をするよりも…
「FCでビジネスを始めてもいいかな」と思ったら、とにかくたくさんの情報を集めましょう。とくに、居ながらにして情報が集められる「資料請求」は、積極的にするべきです。「でも、資料請求すると勧誘の電話やメールがうるさそうだから…」